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Dify GitHub完全ガイド|セルフホスト構築からコントリビューションまで

2025年12月4日
12分で読了
中級
dify githubdify セルフホストdify dockerdify インストール

📘 公式リポジトリ: langgenius/dify - GitHub

Difyは、オープンソースのLLMアプリケーション開発プラットフォームとしてGitHub上で活発に開発が進められています。 2024年のローンチ以来、急速に成長を続け、現在では60,000以上のスターを獲得する人気プロジェクトとなりました。

この記事では、DifyのGitHubリポジトリの構造、セルフホスト環境の構築方法、コントリビューションの仕方まで、開発者が知っておくべき情報を網羅的に解説します。API連携についても触れています。

この記事でわかること

  • Dify GitHubリポジトリの構造と主要コンポーネント
  • Docker Composeを使ったセルフホスト環境の構築
  • ローカル開発環境のセットアップ方法
  • リリース情報の追跡とアップグレード手順
  • コントリビューション(貢献)の始め方

Dify GitHubリポジトリの概要

DifyはLangGenius社が開発・メンテナンスするオープンソースプロジェクトです。 GitHubリポジトリでは、コードベース、ドキュメント、Issue管理、リリース情報など、プロジェクトに関するすべてが公開されています。

リポジトリ統計(2025年12月時点)

指標 数値
⭐ Stars 60,000+
🍴 Forks 9,000+
👥 Contributors 700+
📦 Releases 100+
📝 ライセンス Apache 2.0(一部追加条項あり)

リポジトリ構造

Difyのリポジトリは、以下の主要ディレクトリで構成されています:

dify/
├── api/                 # バックエンドAPI(Flask/Python)
├── web/                 # フロントエンド(Next.js/React)
├── docker/              # Docker関連ファイル
├── sdks/                # 各言語SDK(Python, Node.js等)
├── plugins/             # プラグインシステム
└── docs/                # ドキュメント

セルフホスト環境の構築

Difyはクラウド版セルフホスト版の両方を提供しています。 GitHubからソースコードを取得し、自社サーバーやローカル環境で運用することで、データの完全なコントロールとカスタマイズが可能になります。

Docker Composeでの構築手順

最も簡単なセルフホスト方法は、Docker Composeを使用する方法です:

1. リポジトリのクローン

# リポジトリをクローン
git clone https://github.com/langgenius/dify.git

# dockerディレクトリに移動
cd dify/docker

2. 環境変数の設定

# .envファイルをコピー
cp .env.example .env

# 必要に応じて.envを編集
# - SECRET_KEY: セキュリティキー(必須)
# - CONSOLE_WEB_URL: 管理画面のURL
# - APP_WEB_URL: アプリのURL

3. コンテナの起動

# Docker Composeで起動
docker compose up -d

# ログの確認
docker compose logs -f

起動が完了すると、以下のURLでアクセスできます:

  • 管理画面: http://localhost/install(初回セットアップ)
  • API: http://localhost/api

システム要件

項目 最小要件 推奨
CPU 2コア 4コア以上
メモリ 4GB 8GB以上
ストレージ 20GB 50GB以上(SSD推奨)
Docker 24.0.0+ 最新安定版
Docker Compose v2.x 最新安定版

ローカル開発環境のセットアップ

Difyのコードに貢献したい場合や、カスタム機能を開発したい場合は、ローカル開発環境を構築します。

バックエンド(API)のセットアップ

# apiディレクトリに移動
cd api

# Python仮想環境を作成
python -m venv venv
source venv/bin/activate  # Windows: venv\Scripts\activate

# 依存関係をインストール
pip install -r requirements.txt

# 環境変数を設定
cp .env.example .env

# データベースのマイグレーション
flask db upgrade

# 開発サーバーを起動
flask run --host=0.0.0.0 --port=5001 --debug

フロントエンド(Web)のセットアップ

# webディレクトリに移動
cd web

# 依存関係をインストール
npm install
# または
pnpm install

# 環境変数を設定
cp .env.example .env.local

# 開発サーバーを起動
npm run dev

詳しい手順は公式ドキュメントを参照してください。

リリース情報の追跡

Difyは活発に開発が進められており、頻繁に新バージョンがリリースされます。 Difyニュースページでは、最新のGitHubリリース情報をリアルタイムで確認できます。

リリースの種類

  • Stable Release: 安定版(本番環境向け)
  • Pre-release: プレリリース版(テスト目的)
  • Hotfix: 緊急修正版

アップグレード手順

Docker Compose環境でのアップグレード手順:

# 最新コードを取得
cd dify
git pull origin main

# コンテナを停止
cd docker
docker compose down

# イメージを更新して再起動
docker compose pull
docker compose up -d

# マイグレーションの確認
docker compose logs api

⚠️ 注意: メジャーバージョンアップ時は、リリースノートを必ず確認してください。破壊的変更がある場合があります。

コントリビューション(貢献)の始め方

Difyはオープンソースプロジェクトであり、誰でも開発に貢献できます。 バグ修正、新機能の追加、ドキュメントの改善など、様々な形で参加可能です。

貢献の流れ

  1. Issueの確認: GitHub Issuesで既存の問題や機能リクエストを確認
  2. Forkとクローン: リポジトリをForkし、ローカルにクローン
  3. ブランチ作成: feature/xxx または fix/xxx ブランチを作成
  4. 開発・テスト: コードを書き、テストを実行
  5. Pull Request: 変更をPRとして提出

初心者向けIssue

初めてのコントリビューションには、good first issueラベルが付いたIssueがおすすめです。 比較的取り組みやすい問題がリストアップされています。

貢献ガイドライン

Difyエコシステムには、メインリポジトリ以外にも関連プロジェクトがあります:

リポジトリ 説明
dify-docs 公式ドキュメント
dify-plugins 公式プラグイン集
dify-sandbox コード実行サンドボックス

ライセンスについて

DifyはApache License 2.0をベースとしていますが、一部追加条項があります。 商用利用を検討している場合は、LICENSEファイルを必ず確認してください。

ライセンスのポイント

  • ✅ 商用利用可能
  • ✅ 改変・再配布可能
  • ✅ プライベート利用可能
  • ⚠️ マルチテナントSaaSとして提供する場合は追加条項を確認
  • ⚠️ Difyロゴ・ブランドの使用には制限あり

よくある質問(FAQ)

Q. Difyのセルフホストは無料ですか?

はい、セルフホスト版は基本的に無料で利用できます。 ただし、サーバー費用やLLM APIの利用料は別途発生します。詳しくは料金プランをご確認ください。 n8n連携などの外部ツール連携も無制限で使用可能です。

Q. クラウド版とセルフホスト版の違いは?

機能面ではほぼ同等ですが、以下の違いがあります。詳しい比較はDifyトップページをご覧ください:

  • クラウド版: インフラ管理不要、スケーラビリティ自動、無料プランあり
  • セルフホスト版: データの完全コントロール、カスタマイズ自由、コスト最適化可能

Q. GitHubのIssueで質問してもいいですか?

バグ報告や機能リクエストはIssueで受け付けています。 一般的な質問はDiscordコミュニティの方が適切です。

Q. どのブランチを使えばいいですか?

本番環境ではmainブランチの最新タグ(リリース版)を使用してください。 mainブランチのHEADは開発中のコードが含まれる可能性があります。

まとめ

Difyは、GitHubでオープンソースとして公開されている強力なLLMアプリケーション開発プラットフォームです。

  • セルフホスト: Docker Composeで簡単に構築可能
  • 活発な開発: 頻繁なリリースと700+のコントリビューター
  • コミュニティ: 誰でも貢献可能なオープンソースプロジェクト

Difyニュースページで最新のGitHubリリース情報をチェックし、 MCP連携ガイドでさらに高度な活用方法を学びましょう。

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